経審W点・社会性等の加点項目を完全解説|スコアリング基準と対策
経営事項審査のW点(社会性等)とは?若年技術者育成、建退共加入、労働福祉、防災活動、建設機械保有数の加点基準と計算方法を分かりやすく解説します。
経審W点・社会性等の加点項目とは?
経営事項審査(経審)の評価項目のうち、「社会性等」として扱われるW点は、建設業の社会的責任や従業員福祉への取組みを評価する重要な指標です。
W点は経審における6つの評価項目(経営状況、経営規模、技術的能力、社会性等、その他)のひとつで、自治体や民間発注者による入札参加資格の審査において、加点対象として機能します。特に公共工事の競争入札では、同等の価格帯の業者が複数いる際に、W点の高さが重要な区別要因となるため、積極的な取組みが経営戦略に直結します。
W点を構成する5つの主要加点項目
①若年技術者育成加点
建設産業における人口減少と高齢化対策として、若年技術者(35歳以下)の育成・確保に対する加点制度があります。
スコアリング基準:
| 若年技術者の割合 | 加点 |
|---|---|
| 0~5% | 0点 |
| 5%を超え10%以下 | 5点 |
| 10%を超え15%以下 | 10点 |
| 15%を超え20%以下 | 15点 |
| 20%を超える | 20点 |
実務上のポイント
- 若年技術者の「割合」であり、絶対数ではないため、小規模事業者でも加点を獲得しやすい
- 建設機械士、施工管理技士などの資格保有者が優遇される場合が多い
- 経審申請時点での給与台帳により確認される
②建設業退職金共済加入加点
建退共(建設業退職金共済制度)は、建設業従事者の福祉向上を目的とした制度で、加入状況が直接的に加点対象となります。
スコアリング基準:
| 加入対象者に対する加入者割合 | 加点 |
|---|---|
| 0~30% | 0点 |
| 30%を超え50%以下 | 5点 |
| 50%を超え70%以下 | 10点 |
| 70%を超え90%以下 | 15点 |
| 90%を超える | 20点 |
加入率向上のポイント
- 建退共掛金は事業者負担(給与の8.5%相当)であり、経理処理上「福利厚生費」として計上
- 下請業者についても加入促進が重要(元請として下請管理体制の充実を評価される)
- 加入者の掛金納付状況は共済事業本部で確認される
③労働福祉向上の取組み加点
賃金・労働時間・安全衛生など、労働条件の改善に関する取組みが加点対象となります。
主な評価対象:
- 社会保険(健康保険・厚生年金)の加入状況
- 雇用保険の加入状況
- 週休2日制の導入実績
- 建設業の魅力向上に向けた取組み(資格取得支援、給与体系整備など)
- 女性労働者の確保・育成
スコアリング例: 社会保険加入率が95%以上で5~10点、週休2日制を実現している場合は追加で5点の加点が見込まれます。具体的な基準は発注機関により異なるため、申請前に確認が必要です。
④防災活動の実績加点
地域防災や防災訓練への参加実績、BCP(事業継続計画)の策定など、社会への貢献度が評価されます。
評価対象となる活動:
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