経審Z点・技術力評価を上げる実務ガイド|計算方法と職員確保戦略
経営事項審査のZ点(技術力評価)の計算方法、1級・2級技術職員の評価ポイント、CPD単位活用法を解説。建設業者向けに技術職員確保戦略も紹介します。
経審Z点とは|技術力評価の重要性
経営事項審査(けいえい じぎょう しんさ、以下「経審」)は、建設業許可を受けた企業が、公共工事の入札に参加する際に提出が求められる審査です。その評価項目の一つが「Z点」で、これは技術力を数値化したものです。
Z点が高いほど、発注機関からの信頼度が向上し、入札参加可能な工事の規模や種類が広がります。特に中小・中堅ゼネコン、専門工事業者にとっては、競争力を高める重要な指標となります。
Z点の計算構造|3つの主要要素
経審のZ点は、以下の3つの項目から構成されています。
1. 技術職員数(Y₁)
企業に配置されている技術職員の数と資格レベルが評価されます。具体的には以下のとおりです。
配点のポイント:
| 資格区分 | 評価係数 | 例(5人在籍の場合) |
|---|---|---|
| 1級技術者 | 高(1.0) | 5点満点 |
| 2級技術者 | 中(0.5~0.7) | 3~3.5点 |
| 主任技術者 | 低(0.3~0.5) | 1.5~2.5点 |
実務のポイント:
- 同一人物が複数資格を保有していても、評価は最上位資格のみ
- 技術職員は有効期限内の経営事項審査受審対象者であることが必須
- 定年退職予定の技術者は、事前に後任者育成を計画する必要があります
2. 指定技術者制度(Y₂)
建設業法では、各建設業種(土木一式、建築一式、電気工事など)ごとに「指定技術者」の配置を義務付けています。この指定技術者の資格レベルに応じて加点されます。
確保するべき指定技術者:
- 1級建設業経理士
- 技術士(建設部門)
- 各業種の1級技能士 など
複数業種を営む場合は、各業種ごとに適切な指定技術者を配置することで、Z点が大幅に向上します。
3. CPD単位と技術研修(Y₃)
「CPD(継続的専門家教育)」とは、技術職員が定期的に実施する専門知識の研修を指します。経審では、この活動実績がZ点に反映されます。
CPD単位の活用方法:
- 1年間に最低12単位の取得が望ましい
- 認定研修機関:日本建設業連合会、全国建設業協会、大学公開講座など
- 対象者:1級・2級技術者、指定技術者
CPD単位の具体例:
| 研修形式 | 時間 | CPD単位 |
|---|---|---|
| 座学研修(1日) | 6時間 | 6単位 |
| オンライン講座 | 2時間 | 2単位 |
| 資格取得講習 | 10時間 | 10単位 |
| 現場実習報告 | 2時間 | 2単位 |
毎年計画的に研修を実施することで、技術力の向上と同時にZ点アップを実現できます。
技術職員確保の実践戦略
1級・2級技術者の採用・育成
Z点を効果的に上げるには、1級資格者の確保が最優先です。以下の方法を組み合わせます。
現職者の資格取得支援:
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